誰しも不安や心配になることありますね。
それ自体はごく自然なことで、ある程度は仕方のないことではありますが、常に「病気になったらどうしよう」と心配したり、将来のことや起こるかどうかわからないことを常に心配していたりすると、アドレナリンやノルアドレナリンといった毒性の強いホルモンが常に出ていることになります。
これらのホルモンは活性酸素を生じ、遺伝子を攻撃し、様々な病気のもとを作り出します。
ある程度不安や心配をすることは仕方のないことですが、問題はその状態が長時間心を占めてしまうことです。早めに気分を切り替えることが大切ですが、そのために作業療法の原理を活用してみるのは1つの方法です。
作業療法とは
私たちは自分の興味のあること、好きなことは時間を忘れて集中して行ってしまうものです。またこの間、大変な集中力を発揮し、他のことは一切忘れてしまうことがあります。
作業療法とは、この原理を活用した治療の一つで、その人の興味に応じて手芸や工作など一定の作業をすることで、精神的な充実感を得ることにより、不安や心配の緩和や立ち直りを促進するものです。
専門的な治療をお受けになりたい方は、医療機関の受診をおすすめしますが、一般の方は専門的に行わなくても、何か心配事や不安が心を占めそうになったら、とにもかくにも何らかの「作業」を始めることで気分を切り替えることができるのです。
具体的には、自分の興味のあること・好きなことがあればそれを行うのが一番ですが、特に興味がわかない時は、手先を使う作業、身体を使う作業、運動などが良いでしょう。特におススメなのは掃除です。一般に心の中がもやもやしている時は、部屋の中も汚れていることが多いものです。部屋の汚れや散らかりが片付いていくに従って、心のモヤモヤもすっきりしていくのを感じられるはずです。
因みに不安や心配が浮かんだ時に、最も良くないのは、身体や手の動きを止めてしまい、心配事に意識を集中してしまうことです。
その他の気持ちを切替える簡単な方法としては
・ 楽器を弾く
・ パズル・プラモデルを作る
・ 単純な計算を続ける
・ 料理をする
・ ゲームやスポーツをする
なども効果的です。
こういったことなどを色々と試していただき、自分自身がどうやったら気持ちを切り替えられるかを見つけていくことが大切です。
※尚、更に気持ちを切り替える力を身につけたい場合はメンタルトレーニングやカウンセリングをご利用いただくことをおすすめします。スポーツの世界では、一度の失敗を引きずると、失敗が連鎖しやすいため、いかに素早く気持ちを切り替えるかが重要と言われます。
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